セカイ最大の大仏05.7.23
〜&数奇な出会い〜





みなさんは牛久(うしく)大仏をご存知だろうか?
いままで世界一はバーミヤンの石仏とかそこらへん
と自らを思想統制していた小生なのですが近年
世界一の大仏は日本にある
というのを小耳にはさみまして、検索した結果
それが茨城県牛久市にあることがわかりました。
「世界一の大仏?日本一は奈良じゃないの?」


「甘い、甘い!!」

世界一の大仏はここ牛久にあってなんと
奈良の大仏が手のひらに乗る大きさ
なんですよ?
お釈迦様の手の上、とはよく言ったもの。

夏休み。まわりがみんな国内に海外に旅行してて
モスなどのバイト三昧でなんだか悔しくなった小生は
かねてから行きたかった「世界一の大きさをほこる大仏」 を見に行きました。

地元の駅から電車にのること2時間。
列車は茨城県にさしかかる。(「世界の車窓から」ふうに)
田園地帯を眺めながらの車内読書はもはや小生の旅の定番。
質素だけど少し優雅な日帰りの旅。
電車は目的地の牛久駅に着く。。。。
民芸品をもって出迎える現地の子供たち(なわけない)
あの番組いつも車両の中で飯食ってるよな。
近頃のテレビは何かとグルメに結び付けやがる。
テレビ見たって飲食の喜びまでタレントと共有できないっつーの。



牛久駅。

ここからみるとちょっと栄えてなさそうな印象があるけど
本当に栄えてない。
かろうじて駅ビルみたいなのはある。
やたら駅ビルつくろうとする最近の傾向である。
秋葉原にも建設が完了したし
下北沢にまでつくろうという計画が持ちあがってる。
このままでは街の個性も何もない。
牛久はもとから何もない。

世界一の牛久大仏は駅からバスで数十分のところにあるらしい。
とりあえずバス停へ行ってみる。
すると背の低いおじさんが二人、じっとバス停の時刻表を眺めてる。

「スイマセン、バスハ何時デスカ?」

外人である。見た目はアジアンなのでタイとかベトナム系か。
時刻表を読んで教えてあげた。あと2,30分後みたいだ。
「アリガトゴザイマス」そう言って二人は去っていった。

バスがくるまで昼食にする。

駅ビルの地下へ。
ラーメンを食べようと思ったが、なんだか業務用スープ使ってそうな
適当な感じの店だったので隣のマクドナルドにする。
基本的にマクドナルド嫌いである。
マクドナルドとゲーセンは高校生の行く場所である。
ジャンクフードショップに通うのはジャンクな人間である。
はい、私モスバーガーでバイトしてます。はい。


そこでさっきの外人さんと再会。
軽く会釈。
二人はお持ちかえりにしてさっさと行ってしまった。

小生はのんびり店内で食べていた。
ポテトをつまんでいるうちに時間がヤバイことに気づき急いでバス停へ!
これを逃したら1時間は次がこない。
急げ!急げ!


バス停に到着。間に合ったぽい。

バスが停車してて、おばぁちゃんたちが並んでいるのだろうか
数人がバス停のベンチに1列に座っている。
そこにもちろん外人さんたちはいた。

ちょっと話してみる。
黄色い服を着てるほうの人はわりと日本語話せる感じだった。
奥の青い服の人は話せないっぽい。

「くにはどこですか?」と聞くと
「ミャンマー。ワカル?」と。

ミャンマー!?
小さい脳からなんとかあてはまる知識を即効で検索にかける。
え?ミャンマーって?ええとそういやむかしNHKが特番で「やらせ」を
働いた場所だよなぁ。。。なこと言えるわけないし、そうだ。。(この間1秒)

「あぁ、国旗がギザギザのところですね」
「???」
それはネパールだっつーの!!と後で気づく。


ネパール王国


ミャンマー連邦


「オトウサン、オカアサンもニッポンジン?」
あたりまえだろとツッコミたかったが
そういや俺ってば在日三世だったりする。ウリナラマンセー!

ブロロロロ。。。
しばらくしゃべっていると、時間がきたのか前に止まってたバスは走り出してしまった。
「WHAT!?」
その体型からは想像できない速さでバスを走って追うミャンマー人さん。
でも追いつかなかった。。
よって目の前のバスを見事に逃す
てか座ってたおばぁちゃんたち何だったのよ!?
「え!?並んでたんじゃなかったんですか?」と聞いたが
ニコニコしてるだけで返事がない、ただのご老体のようだ。


しかたがないからタクシーで3人でワリカンで行くことにする。
初めて出会った人と、しかもミャンマー人とタクシー。。
おもいしろい展開だ。


そこで名前を聞く。
黄色いシャツのほうがティンさんで青い服のほうがケニさんだそう。
「ユータ」と名乗ったが外人にいつも「ヨータ?」と聞き返される。
そんなスターウォーズに出てきそうな名前じゃねぇってば。


ティンさんはミャンマー人で日本にいるのは2年目。日本語そこそこうまい。
ケニさんはミャンマー出身だけど国籍はアメリカで
去年までニューヨークにいたそうだ。
日本語は全くしゃべれないぽいけど英語は通じるっぽい。
二人とも英語のほうが日本語よりできるので英語を多用していこうかと思う。



タクシーは走る。
小生は上がっていく料金メーターが恐くて仕方がない。


後ろでティンさんとケニさんはおかまいなくミャンマー語(?)で
わけのわからない発音で高速に会話している。たまに笑いも起こる。
俺にはガッツ星人の会話のようにしか聞こえない。


「どうする?この若造」「鍋に入れて食っちまうか!!」
とか
「ふふふ、このボーイなかなかいいオシリしてるわね」「だめよ、アタシのエモノなんだから♪」
とかいう会話してたらどうしよう、と勝手に想像してみる。
失礼だろ、おい・・



タクシーで20分。
大仏が見えてくる。。。。デカ!!


そりゃないだろうってぐらいデカい。
さすがに2人もすこし驚いている。

ケニさんに
「Do you know godzila?」と聞いてみる。

ケニ「Oh,yes」
俺「This is more big!」
ケニ「Really!? heigher!!」

文法間違えまくりだけど、けっこう伝わるのね。英語は根性だと思ってるので。

牛久アケイディアに到着。
ここに大仏はある。なんだか広い庭園みたいだ。
アケイディアはおそらくアルカディアと同義語かと。
アルカディアと聞くと「キャプテンハーロック」のアルカディア号。
アニメって結局中止になったんだっけ?



大仏の頭があった。
頭である。10分の1スケールで頭だけ展示してある。
興福寺の仏頭とは違ってやはり重みはそれほど感じない。
どことなくウルトラマンに似ている。
ウルトラマンのデザインはもともと仏像をもとにした
という話を読んだことがあるが。
ミャンマー人の二人は先にどんどん進む。。。



記念撮影。一緒に写ってるのはケニさん。



だんだんと大仏に近づく。
ビルと山以外でここまでデカいものは初めて見る。



大迫力!!
これが世界一の実力である。
「ここが世界だ!ガリィ!」(銃夢・第3巻)
上を見過ぎて小生何度もつまづきそうになる。
写真じゃ伝わりにくいが本当にデカい。

この大仏、鎌倉のやうにもちろん中に入れるのである。
中はビルのようになっておりエレベータで上まで上れる。

後ろの入り口から大仏に入ろうとすると受けつけのおばちゃんが
「ほらほら!猿回し今始まったばかりだから見ておいで!」
入場を拒否さかんに薦められたのでとりあえず猿まわしをみてからにする。

近くの小ステージで開催してる模様。
ティンさん、ケニさんは「???」な表情をしてたので
「ジャパニーズ トラディショナル モンキーショウ」
と伝えてみた。それでも「???」

実物をみて
「オー、マンキーショウネ!!」と。
そういやMONKEYはマンキーと発音すべきであったな。
初歩的なミス・・・・


猿回しのおねいさんがかわいかった。
特別美人てわけじゃないが赤いタンバリンを上手に打つから
しゃべり方が関西なまりで小生のツボであった。
猿まわし歴がまだまだ浅いのか見習いなのか
お猿さんが言うこと聞いてくれなくてちょっと焦りながら芸をする。
「さぁー次は回転ジャンプいてみよかー!あぁ!ちょっとさくらちゃん(猿の名)!
勝手に動かないでねー(汗)、ああ、ああ、モン太くんはこっちね!!(汗)」
と終始そんなテンション。
なんだか応援してあげたくなっちゃう人でした。


で、やっと大仏内に入ったわけですが・・・
あまりのやっつけレベルの施設に「ありがとう 金かえせ」である。
これならニコニコ園のほうがまだおもしろい気が。。。
まぁ、最初からそこまで期待はしてなかったので見事に想定の範囲内だ。
でも平成4年に完成したのに内部の設備や写真、パネルは昭和スメルぷんぷんである。
平成4年に完成?なんだうちの弟よりも年下じゃねぇか。

中は写真撮影禁止だった。「大仏ができるまで」とか
「上空からみた牛久市」とかあまり琴線に触れないものが多く展示してある。
もともと期待はしてなかったが入場料にみあってなさすぎだろ。
ミャンマーの人のような真剣に仏教を信仰している人には申し訳なくなってくる。
ティンさんいわくミャンマーにも大仏はあるが女性は 内部に入ってはいけないらしい。
釈迦も女性という問題からは逃げることでしか 解決方法をうみだせなかったといわれているが。

大仏の中から外も眺めることができる。
ティンさんがはるか下に見える墓地を指差して
「アレハナニ?」と。
「おはか」と言っても通じなかったので
「a grave」と言ったら通じた。
「a grave?・・・オカシイヨ。日本ノ仏教は変ダヨ。」
チベットの原始仏教では死者に墓はつくらないで
骨をその辺に捨てる。ミャンマーもそうなのだろうか。
日本はいろいろな国の文化を取り入れて自分ふうにアレンジする国
であるからやはり本場の仏教と違いがでるのは仕方が無い。
しかしミャンマーの人たちは墓をつくらないのか。
パゴダはつくるらしい。ううむ、興味深い。ショッキング・エイジア。




ここはすごかった。一面金光り。
正に荘厳な宗教と金と権力が結びついた回廊である。
壁の棚には仏像が置いてあり、下に個人の名前が書いてある。
ここに安置するには1体30万円かかるらしい。
デカイのは100万円。。外人の名前もたまにある。
画像は大仏内に置いてあったチラシを引用。


てな感じで牛久大仏は終了。
あとウサギやリスとたわむれることができる
「ふれあい動物園」があったが、男3人(しかもあと二人は30代)で
ウサギやリスとたわむれてもテラキモなので帰還することにする。


全体的な感想は「まぁまぁ」。五部咲き。
リピーターを望むとしたらもっと改善するべきところは
たくさんあるんじゃないか?と思う。
なんせ歴史がまだまだ浅い。大仏も内部も変に新しくて
あまり威厳を感じられない。そして知名度も低い。
小生もまた来るとしたら〜・・・50年後くらいかな。


帰りはさすがにバス。タクシーはけっこうな値段になったので。
ここでいろいろ会話。
ティンさんは居酒屋で働いているようだ。
昼間は1人、と言っていたので店長か何かか。
ケニさんのほうは…。彼は名刺を取り出す、そこにはこう書いてあった。




ケニー・○○

○○マネジメント部

株式会社リーマンブラザーズ 東京支店:東京都六本木・・



なにぃ!?リーマンブラザーズ!?
普通にびっくり。
なんでリーマンの社員さんがこんな片田舎の大仏見にきてんのよ。
まさか大仏を買収しに!?


電車。途中まで一緒に帰る。
ティンさんは「ニホンジ(日本寺)ハイイヨ」と何度も言う。
ティンさん曰くそこの大仏もかなりデカいらしい。
千葉県にあるらしいので恐らく鋸山のことだろう。
鋸山と聞くとカセギゴールドを思い出す小生は魔方陣グルグル全巻もってます。


あと牛久大仏はミャンマーではかなり有名な大仏らしい。
これはすごく意外だった。
やはり120メートルはやりすぎだって世界一が効いたのだろうか。


「遊ビ、ハ好キ?」
と聞かれた。
遊びという概念は幅広いというか人によって違う。
彼らの「遊び」はおいしい店を発掘したりフリマに行ったりすることのようだ。
仏教徒のためか決して酒は飲まないそうだ。あと
「S○X(売春?)ハシナイヨ。ズッコンバッコンハシナイヨ。」
ズッコン。。。誰に教えてもらったんだか。
村上龍の小説に出てくる外人みたいなスラング使わないで下さいよ。


別れ際に今度一緒に飯でも食おうみたいな話になった。是非とも。
外人の友達はやっぱりおもしろいなぁとつくづく実感。


帰宅を急ぐ。。だって小生



バイトなんで。






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